家計管理

子どもの教育費を新NISAで貯める3つの理由


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「教育費なんてまだ先の話」は危険なサインかもしれない

子どもが生まれたばかり、あるいはまだ小学生。

「大学進学は10年以上先の話だし、今はそこまで考えなくても……」

そう感じているなら、少し立ち止まって考えてみてください。

教育費の準備に失敗する家庭のほぼすべてが、「後でなんとかなる」と思っていた家庭です。

実は、教育費の積み立ては「早く始めるほど楽になる」仕組みです。今、30代のうちに始めると、月1〜2万円の積立でかなりの安心を手に入れることができます。この記事では、教育費の現実と、新NISAを使った準備方法を解説します。


現実の教育費はいくらかかるか

「大学費用って、奨学金で賄えばいいよね」と考えている方に、まず現実の数字を知っていただきたいと思います。

大学4年間だけでかかるお金の目安

日本政策金融公庫などの調査によると、大学4年間の費用の目安は次のとおりです。

  • 国立大学(自宅通学):約520万円
  • 私立文系(自宅通学):約710万円
  • 私立理系(自宅通学):約860万円

これは授業料だけでなく、教材費・通学定期代・課外活動費・スマホ代などを含んだ概算です。一人暮らしになるとさらに150〜200万円程度プラスになります。

幼稚園から大学卒業まで計算すると

文部科学省の調査では、幼稚園から大学まで公立中心で育てた場合でも教育費の総額は840万円を超え、私立中心では2,000万円を超えることもあります。

「老後2,000万円問題」と並んで、「教育費2,000万円問題」も見落としがちな家庭の大きな課題です。この数字を知っているだけで、準備の意識がまったく変わります。


なぜ多くの家庭が教育費の準備に困るのか

原因1:「なんとかなる」という根拠のない楽観

実際のところ、教育費は家庭の収入に関係なく、子どもの希望する進路によって左右されます。

「うちは国立に行かせる」と思っていても、子どもが私立の理系に進みたいと言い出すこともある。それに対応できる準備がなければ、子どもの選択肢を狭めることになってしまいます。

原因2:インフレで積立の価値が目減りする

普通預金の金利は今も低水準が続いています。物価が上がり続ける中、お金を「貯金するだけ」では実質的な価値が下がっていく一方です。

**10年後に必要なお金は、今の500万円より多くかかるかもしれない。**この感覚を早く持てるかどうかが、準備の成否を分けます。

原因3:始めるタイミングが遅すぎる

子どもが中学・高校に入ってから「そろそろ準備しないと」と焦り始めても、積立期間が短くなって月々の負担が急増します。

5歳から始めれば13年かけてコツコツ積めますが、15歳から始めれば3年で同じ金額を用意しなければならない。時間は、お金より大切な資産です。


学資保険と新NISAを正直に比べてみる

学資保険の特徴

長年、子どもの教育費準備の定番だった学資保険。

メリットは「確実に貯まる」「親に万が一のことがあっても保険料が免除される」という安心感です。いざというときの保障機能があるのは、育児中の家庭にとって大きな魅力です。

しかし、近年の低金利環境の影響で、返戻率(払った保険料に対して受け取れる金額の割合)が低下しています。現在の学資保険の多くは返戻率が105〜115%程度です。

18年間で1.05〜1.15倍。悪くはありませんが、物価が上がり続ける時代においては、お金の実質的な価値が目減りするリスクもあります。

新NISAとの比較

一方、新NISAを使った積立投資信託は、元本保証がない代わりに長期的な運用益が期待できます。

過去の長期データでは、世界株式インデックスファンドを18年間積み立てた場合、年率3〜5%程度の平均リターンが出ているケースも多く報告されています(過去の実績は将来を保証するものではありません)。

項目学資保険新NISA(積立投資信託)
元本保証ありなし
期待リターン105〜115%変動(長期なら高め)
利益への課税一定条件で非課税非課税
途中解約損になる場合あり原則いつでも可
親の死亡時保障あり(保険料免除)なし

どちらが正解というわけではなく、自分のリスク許容度と家庭の状況で選ぶことが大切です。

両方を組み合わせる方法(学資保険で最低限の保障を確保しつつ、NISAで上乗せする)も有効な選択肢です。


30代が今すぐNISAで教育費を積み立てるべき3つの理由

理由1:時間が最大の武器になる

子どもが0歳のときに始めれば、大学入学まで18年間あります。

月1万円を年率3%で18年間積み立てた場合、元本は216万円ですが、運用益を加えると270万円以上になる試算があります(利回りは一例であり保証ではありません)。

時間があるほど、「複利の効果」が働きます。今から始める1万円は、10年後に始める2万円より価値があるかもしれません。

新NISA積立シミュレーターを使って、「月いくらからなら届くか」を試算してみてください。

理由2:非課税のメリットが長期ほど大きくなる

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。100万円の利益があれば、20万円が税金で消えます。

新NISAを使えば、この20%の税金がゼロになります。

18年という長い期間運用するほど利益は大きくなります。つまり、非課税のメリットも18年分、積み重なっていきます。

理由3:老後資金と「一緒に」準備できる

学資保険と違い、新NISAで積み立てた資産は「子どもの大学費用専用」に縛られていません。

大学費用が思ったより安くすんだ場合、そのまま老後資産として運用を続けることができます。

一石二鳥。教育費と老後資金をひとつの口座でまとめて育てられるのが、新NISAの大きな強みです。


学資保険とNISAを「使い分ける」のが現実解

正直なところ、学資保険とNISAは「どちらかを選ぶ」より「組み合わせる」のが現実的な家庭が多いです。

おすすめの組み合わせ例:

  • 学資保険:月1〜2万円で最低限の保障を確保(親に万が一の時も安心)
  • 新NISA:月1〜2万円でインデックスファンドを積み立て(上乗せ分を運用)

合計月3〜4万円でも、18年間続ければ教育費として500〜800万円程度が準備できる計算になります(運用利回りによって変動します)。

**「完璧な方法を探すより、今すぐ始めることの方が大事」**というのが、教育費準備の鉄則です。


今日からできる3つのアクション

  1. 教育費のゴール金額を決める:「私立理系で一人暮らしなら1,000万円」など、最悪ケースを想定してゴールを設定する
  2. 積立額を逆算する:子どもの年齢から逆算して月いくら積み立てれば目標に届くかを新NISA積立シミュレーターで確認する
  3. 証券口座を開いて設定する:ネット証券なら手数料が安く、スマホから設定可能。まずは口座開設だけでも今日中に完了させる

子どもが小さければ小さいほど、毎月の積立額は少なくて済みます。今日が一番早い始め時です。


まとめ:「子どもが生まれた日」より「今日」が一番早い始め時

教育費は、準備が遅れれば遅れるほど、毎月の積立額が増えていきます。

30代の今、月1万円から始めておけば、子どもが18歳になる頃にはかなりの土台ができています。

学資保険の「確実性」と新NISAの「成長力」を賢く組み合わせて、教育費の不安をひとつひとつ消していきましょう。

「まだ早い」と思っているうちが、実は一番の始め時です。


参考情報

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。