家計管理

普通預金0.5%へ、100万円の利息は税引後で約4千円

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

三菱UFJ銀行は2026年9月18日、円普通預金の金利を年0.40%から年0.50%に上げると発表しました。改定日は11月2日です。三井住友銀行とみずほ銀行も同じ日から年0.5%になると報じられています。

先に答えを書きます。**100万円を普通預金に置いた場合、11月からの利息は年5,000円、税引後で約3,985円です。**ネット銀行の優遇金利(楽天銀行のマネーブリッジで年0.58%)と比べても、差は税引後で年600円台にとどまります。

金利が上がったこと自体は良い知らせです。ただ、口座を移すかどうかは金利差より「そのお金を何年使わないか」で決まります。この記事では、発表から11月2日の適用日までを時系列で追い、家計でやる順番を整理します。

(金利・適用日は2026-09-30に各行の公式発表で確認)

9月18日に発表された金利の中身

日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利を1.25%程度に引き上げました(Impress Watchの報道)。同じ日に、大手銀行が相次いで普通預金金利の引き上げを発表しています。

銀行変更前変更後適用日
三菱UFJ銀行年0.40%年0.50%11月2日
三井住友銀行年0.40%年0.50%11月2日
みずほ銀行年0.40%年0.50%11月2日
楽天銀行(通常)年0.40%年0.50%11月2日
楽天銀行(マネーブリッジ利用・1,000万円まで)―年0.58%11月2日

※金利はすべて税引前。三菱UFJ銀行と楽天銀行は各行の公式発表、三井住友銀行・みずほ銀行は報道で確認しました。

楽天銀行には、ほかにも優遇の段階があります。楽天カードの利用代金の引き落とし口座にしている人は年0.52%です。1,000万円を超える部分は、マネーブリッジ利用でも年0.52%になります。複数の条件に当てはまる場合は、いちばん高い金利が1つだけ適用されます。

**11月2日以降、大手銀行とマネーブリッジの金利差は年0.08%です。**100万円あたりでは、税引前で年800円の差です。

10月中に残高を3つに分ける

11月2日の前にやっておくことは、口座を動かすことではありません。普通預金の残高を、使う時期ごとに3つに分けて把握することです。

  • 生活費:1〜2か月以内に引き落としや支払いに使うお金
  • 予備費:病気・失業・家電の故障など、急な出費に備えるお金
  • 使わないお金:5年以上は手をつけない予定のお金

たとえば、普通預金に300万円ある30代の会社員世帯を考えます(架空の例です)。毎月の生活費が25万円なら、生活費の枠は1か月分の25万円です。予備費を生活費の6か月分とすると、150万円になります。残りの125万円が「使わないお金」です。

**金利が上がって得をするのは、生活費ではなく予備費の部分です。**生活費は毎月出ていくため、残高が平均すると小さくなります。利息がつくのは、長く置いてある予備費の部分です。

一方で、使わないお金を普通預金に置き続けるかは、金利とは別に考えます。理由は、預金の利息が年0.5%程度では、値上がりの続く物価に追いつくとは限らないからです。この点は後半で扱います。

11月2日からの利息を計算する

普通預金の利息には、20.315%の税金がかかります。内訳は所得税と復興特別所得税で15.315%、住民税で5%です。利息を受け取る時点で差し引かれるため、確定申告は要りません(国税庁タックスアンサーNo.1310)。

残高ごとに、1年間置いた場合の利息を計算しました。

普通預金の残高年0.40%(改定前)年0.50%(大手・楽天通常)年0.58%(マネーブリッジ)
50万円約1,590円約1,990円約2,310円
100万円約3,190円約3,985円約4,620円
150万円約4,780円約5,980円約6,930円
300万円約9,560円約11,950円約13,870円

※税引後の概算。1年間、残高が変わらない場合で計算しています。実際の利息は、銀行ごとの利払い回数や日々の残高、1円未満の端数処理で少し変わります。

100万円のケースで見ると、0.40%から0.50%への引き上げで、手取りの利息は年800円ほど増えます。大手銀行の0.50%とマネーブリッジの0.58%の差は、年630円ほどです。

**300万円を置いても、口座の違いで変わる利息は年2,000円に届きません。**振込手数料やATM手数料を月に1回でも余分に払えば、差の一部は消えます。金利の数字だけで口座を移すと、手間に見合わないことがあります。

楽天銀行に移すかを決める

楽天銀行に予備費を移す意味があるのは、次の3つのどれかに当てはまる人です。

  • 楽天証券で投資をしていて、マネーブリッジを使える
  • 楽天カードの引き落とし口座をまとめたい
  • 他行あての振込や、コンビニATMの利用が月に何回かある

マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券の口座をつなぐサービスです。つなぐと、楽天銀行の普通預金に年0.58%(1,000万円まで)の優遇金利がつきます。楽天証券で投資信託を買うとき、銀行の残高から自動で入金できる機能もあります。

**マネーブリッジの価値は、金利より「予備費と投資の口座が一か所にまとまること」にあります。**毎月の積立額を銀行口座から自動で引き出せるため、入金の手間がなくなります。

反対に、給与の受取口座が大手銀行で、振込もほとんどしない人は、無理に移さなくてかまいません。11月2日からは、何もしなくても年0.5%が適用されます。

使わないお金の置き場所を決める

5年以上使わないお金は、普通預金とは別の置き場所を検討する段階です。30代で時間を味方にできる選択肢の1つが、新NISAの「つみたて投資枠」です。

新NISAでは、投資で得た利益に税金がかかりません。普通預金の利息には20.315%の税金がかかるため、同じ1万円の利益でも手取りが変わります。

ただし、投資信託は元本が保証されていません。**普通預金と違い、値下がりして買った金額を下回ることがあります。**そのため、予備費まで投資に回すのは避けてください。先ほどの例なら、投資の候補になるのは使わないお金の125万円だけです。これを一度に入れず、毎月一定額に分けて積み立てる方法もあります。

毎月いくら積み立てると何年後にどうなるかは、新NISA積立シミュレーターで試算できます。結果は想定利回りで計算した目安で、将来の成績を保証するものではありません。

口座をまだ持っていない場合、証券会社は楽天証券かSBI証券が候補になります。楽天銀行とマネーブリッジでつなげるのは楽天証券です。

年内に確かめておく2つのこと

まず確かめたいのは、1つの銀行に預けている金額です。預金保険制度では、1つの金融機関につき、預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息などが保護されます(預金保険機構)。金利につられて1つの銀行に集めすぎると、保護の範囲を超えることがあります。

次に確かめたいのは、住宅ローンの金利です。預金の金利が上がるときは、変動金利の住宅ローンの金利も上がる方向に動きます。変動金利で借りている世帯は、預金の利息が増える額と、ローンの利息が増える額を並べて比べてください。借入額が預金より大きい世帯では、ローンの負担増のほうが大きくなりがちです。住宅ローンへの影響がいつ出るかは、下の関連記事で時期ごとに整理しています。

あわせて読みたい

参考情報

金利・優遇条件は各行の判断で変わります。最新の内容は各銀行の公式サイトでご確認ください。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。